TDR予約以外:動画を撮りたい
概要
ある日のこと、三脚まで設置して2台のiPhoneを駆使してハバグラから撮影したビリーヴを見返しながら、中の人は思ってしまいました。 『何かノイズ酷くて見ててツライ気が…』と、そう思ったときには生成AIさんとGoogle先生をフル活用して動画撮影に関する調査と研究が始まっていました。 ところが、ディズニーリゾートで巨大なレンズのカメラを振り回してアップのキャラ写真を撮っている人の解説ページはWeb上にそれなりにあるのですが、そこを動画に残したいだけとすると意外と情報が少なくて困ったので、機材選定から調査して少しずつ進めていく過程を自分用にメモしておきます。
ということで予約とは全く関係ないですが、2024年2~3月辺りに調査した内容で、あくまでも中の人の買い物の選定に関してメモ程度に記録しておくことがこの欄の主要目的です。
アドバイスやツッコミや実際の利用者による感想等は中の人にマシュマロで送っておいて頂ければ拝見いたします。
中の人の立ち位置
- カメラは初心者にすらなっていない、スマホ撮影勢
- 絵心皆無、理屈は好き
- あくまでも動画を撮りたいだけ、静止画の写真は二の次というより多分撮らない(スマホでカバー)
- 想定する撮影対象はディズニーリゾートのショーパレ(昼/夜)、グリーティング等
- 用途は後で自分で視聴してニヤニヤするための記録映像
- それでも4K 60Pくらいで常用したい
- 基本的に全体像狙いでキャラ顔のアップ映像は撮らない
- ランドのパレードは最前座り見で通り過ぎるフロートをある程度取れるくらいの広角は欲しい
- シーのハーバーショーは船上のキャラ全体くらいまでは寄りたい
機材候補(調査初期)
費用感はハバグラ最高値換算で雑に見積もります。
- フルサイズ Sony ZV-E1 →レンズ込みでハバグラ2.5泊級
- フルサイズで画素数が少ないので暗所性能に期待できそう、そこそこ手ブレ補正、小さくて軽い、熱が不安、高価
- 望遠以外は手ブレ補正が入っていないレンズが多い、本体との協調動作が前提だと現実的なレンズ候補はほぼ1つか2つ、手ブレ補正を諦めて3rd Partyならもう少し安価
- APS-C Sony α6700 → レンズ込みでハバグラ1.5泊弱、ジンバル込みだとハバグラ2泊弱
- そこそこ小さくて軽い、動画撮影での手ブレ補正は期待薄、この中では安価
- 動画撮影レベルの手ブレ補正は期待薄で協調動作もしないので安価に3rd Partyレンズか、ただしジンバル前提とすべき気がして、そうなると安価とか軽いという評価が覆る気も…
- MFT Panasonic G9 Pro II → レンズ込みでハバグラ2泊弱
- 手ブレ補正が良いとの記事に釣られ気味、MFT(マイクロフォーサーズ)はコンパクトと言われている割に大きくて重い
- Panasonic純正レンズで探すと決して安くはないが、F2.8でレンズ内手ブレ補正の協調動作とか考えれば…でもMFTは安価という定説にはかなり疑問、レンズが軽いのは納得
- アクションカメラ系 DJI Osmo Pocket4 → 単体で0.5ハバグラにも届かない
- ジンバル搭載でセンサーサイズがアクションカメラ系としては大きくて夜景に強いと評判
- 基本的に広角のズームなしで撮影することになるので、シーのハーバーショー系は厳しいかも知れない
センサーサイズとかレンズとか
Webで調べると個々の説明はそれなりに正しいことが書いてあると思うのですが、全体をまとめて通してみると条件設定が曖昧で腑に落ちないケースが多かったので、自分の理解をまとめておきます。 繰り返しますが、中の人はカメラ素人で初心者で無知で物理にも明るくないので、あくまでも自分の理解を自分用に納得出来るようにまとめてあるだけです。
フルサイズセンサーは明るい(センサーサイズが大きい方が明るい)
これは同じ画素数、同じ画角、同じF値、同じシャッタースピード、同じISOの場合という前提ではセンサーサイズが大きい方が取り込める光の量が増えるので、明るく写るということですよね。
言い換えると…
- センサーサイズが大きい方が暗所性能が高い(シンプルに明るい)
- 同じ画素数、同じ画角、同じF値、同じシャッタースピード、同じISOの場合に、センサーサイズが大きい方が1つあたりの画素サイズが大きく取り込める光の量が増えるので、明るくなる
- センサーサイズが大きい方が暗所性能が高い(ノイズが少ない)
- 同じ画素数、同じ画角、同じF値、同じシャッタースピードの場合に、センサーサイズが大きい方が取り込める光の量が増えるのでISOを低く設定することが可能なので、ノイズが少なく暗所で有利になる
- センサーサイズが大きい方が手ブレに強い
- 同じ画素数、同じ画角、同じF値、同じISOの場合に、センサーサイズが大きい方が取り込める光の量が増えるのでシャッタースピードを速く設定することが可能なので、手ブレしにくくなる
- センサーサイズが大きい方が高精細(解像度が高い?)に撮影出来る
- 同じ画素サイズ、同じ画角、同じF値、同じシャッタースピード、同じISOの場合に、センサーサイズが大きい方が画素をたくさん並べることが可能(画素数を増やせる)なので、高精細な結果が得られる
結局、どういう設定、どういうハードウェア設計思想かにもよるので、フルサイズセンサーにすれば全て解決というものでもなさそうなのは何となく理解しました。 センサーサイズが大きい方がボケを作りやすいという一般論に関しては、次項の焦点距離で言及してみます。
レンズの焦点距離(換算)はAPS-Cなら1.5倍、MFTなら2倍
これは同じ画角を得る必要がある場合という前提ですね。 画素サイズが一緒であるなら、フルサイズセンサー中央のAPS-CやMFTと同じサイズ分だけを抜き出しているものとイメージすれば何となく理解出来ました。 つまり、フルサイズセンサー全体で受け取っている情報を、センサー中央のAPS-CやMFTと同じサイズ部分だけで受け取れるように広角側に焦点距離を変える(焦点距離を短くする)イメージで、逆に言うと焦点距離が1.5倍とか2倍になる、という感じでしょう。
言い換えると…
- センサーサイズが大きい方がボケを作りやすい
- 同じ画角の場合、センサーサイズが大きい方が換算前の焦点距離は長くなるので、ボケを作りやすい
- 大前提として焦点距離が長い方がボケが作りやすい、というルールがある
- 例:フルサイズで150mm(換算前後で変わらず)
- 例:APS-Cで換算150mm→換算前は100mm
- 例:MFTで換算150mm→換算前は75mm
- 換算前の実際の焦点距離が長い方がボケが作りやすい、よってフルサイズの方がボケを作りやすい
- 換算前の焦点距離のレンズでセンサー中央部だけをクロップしているのと同義なので、同じ画角ではセンサーサイズが小さいとボケが作りにくくなる
- 同じ画角の場合、センサーサイズが大きい方が換算前の焦点距離は長くなるので、ボケを作りやすい
- センサーサイズが小さい方が望遠に強い
- 同じ焦点距離(換算前)の場合、センサーサイズが大きい方が広角に写るので、センサーサイズが小さい方が望遠している画角になる
- これは大前提として、換算前の焦点距離を含むスペックが同じくらいのレンズの価格はセンサーサイズが大きくなるほど高くなる、という傾向を想定しているとも思える
- つまり、センサーサイズが大きくなるほど、望遠側の撮影をするためのレンズ価格は高くなる、という前提
また、これらの傾向はフルサイズのAPS-Cモードや手ブレ補正で画角をクロップ(センサー全体から一部だけを切り出す)するケースでも同様に機能するので、クロップするとセンサーサイズが小さくなるのと類似する副作用があるというと理解しました。
各機種向けレンズの傾向
フルサイズは高価で重い、MFTは安価で軽い、APS-Cは中間と一般的には言われているようですが、調査した感じだと、同じメーカー、同じ換算焦点距離、同じF値、同じグレードであればそこまで極端な価格差はない気がしました。 もちろん、ほぼ同スペックで価格差2倍くらいというケースもあるので一概には言えませんが、それでも全体的な傾向としてはやや高価程度という印象です。
ただしフルサイズのレンズの方が(焦点距離やF値ではなく)高価なグレードのレンズが多い気がするので、単に焦点距離とF値だけで選定しようとすると安価なシリーズのレンズが売っていないというケースはあるようです。 そういう意味ではフルサイズはレンズが高いというより、フルサイズは安物レンズが少ないという感じでしょうか。 とは言え、サードパーティのレンズなら比較的安価に揃えられそうなので、選択肢は多い方が安心感はありますね。
選択肢という意味では各マウントの今後も気になるところです。 SONYのEマウント自体はサードパーティも含めてそれなりに新しい製品も出てきているようですが、過去5年に絞ってみると大半はフルサイズのEマウントレンズで、APS-Cのレンズはかなり少ないようです。 もちろん、フルサイズのレンズをAPS-Cカメラにつけても良いとは思いますが、重量や価格的に不利ですし、フルサイズへのアップグレードを目指した先行投資でないならメリットは少ない気もします。 MFTもそれなりに新製品は出ているようですが、販売しているのはカメラ本体を供給しているPanasonicとOMのみのようです。 サードパーティの価格メリットだけでなく、将来性という意味でも若干の不安が残るところです。
重量に関しては素直にセンサーサイズが小さい方のレンズが軽量なのは間違いなさそうです。 よって、本体の重量差が多少あってもレンズの重量差の方が大きいようなので、トータルではセンサーサイズが小さい方が軽くなりそうですね。 この点、単純な持ち運びだけでなく三脚が使えないディズニーリゾートの特性も考慮すると、特に動画の撮影時にはかなり見逃せない差になりそうです。
やりたいのは動画撮影
やはりミラーレス一眼カメラは静止画の写真ユーザーが圧倒的に多いようなので、何を調べても静止画の写真が前提で何かにつけてボケボケ言われます。 しかし、中の人がやりたいのはあくまでも動画撮影です。 何となく見かけた動画と静止画で大きく異なりそうな点が以下ですね。
- シャッタースピードがほぼフレームレートで固定される
- 1/(フレームレート×2)~1/フレームレートが基本となるらしい
- つまり60Pなら1/120~1/60、30Pなら1/60~1/30
- ちなみに静止画の基準は1/焦点距離が目安らしいので、60P動画の適正シャッタースピードから逆算すると60mm~120mmが適正ということになり、120mmより望遠側だと手ブレがかなり心配になりそうということ?
- というか、そもそも動画だから手ブレはどうやっても困りものだし、三脚等が利用できないパークの規約的にも手持ち撮影必須は難易度高め、優秀な手ブレ補正機能は必須か
- ISOも理想はベースISOというものに固定して使うべきっぽい…のだろうか?
- 何やらセンサーから最も良い状態(ダイナミックレンジが最も広い状態?)でデータを吸い出すことが出来るISOというのが決まっているらしい
- で、このベースになるISOが2つ存在する子が居るらしい(デュアルベースISO、デュアルネイティブISO)
- 暗所なら高感度側のISO(数字が大きい方のベースISO)を使うのが良いらしいが、これだと明るすぎて困るケースがあるらしい、明るくて困るのか…
- 仮にシャッタースピードとISOを固定したら、明るさの操作が出来るのはF値
- 明るくしたい場合、F値を小さくする=被写界深度が浅くなる=ボケが出しやすくなる≒動画だとピントが合わせにくい、ということになる?
- 動画だとある程度はボケない方が良いような気もするがどうなんだろうか…
- 逆に暗くしたい場合、F値を大きくする=被写界深度が深くなる=ボケが出にくい≒動画でもピントが合いやすい、となる?
- ISO固定で明るくなり過ぎてしまうなら、F値を暗くすることでピントも合いやすくすれば動画撮影では都合が良いようにも思われるが…
- ただし無制限にF値を暗くしていくと、回折現象とやらで画質が落ちるらしい
- あとは屋内と屋外を移動するような動画のように明るさが大きく変わるときにF値をいじるというのはアリなのか不明
- 幸い、ショーパレもグリーティングも割りと明るさは固定されるので、途中で明暗が変わるケースは想定しなくても良さそう
- ボケボケ問題(被写界深度)でF値を固定したいというケースだと、シャッタースピードもISOも固定になっているので、どうやっても明るさが調整出来なさそう
- 暗くしたい場合:NDフィルター(言うなればサングラス)で調整するらしい
- 明るくしたい場合:こちらはF値/シャッタースピード/ISOのどれかで調整せざるを得ない、ただしフレームレートで決まってくるシャッタースピードはいじりにくいか
- つまり、暗くすることは出来るので、底抜けに明るい状態で撮影出来る機材がベターということ?
- 特に長時間の動画撮影は熱対策が問題になってくる
- 静止画と異なり内部の機械がフル稼働し続けることになるので熱対策は必要らしく、動画専用機(SONY FX-3やFX-30)は内部に冷却ファンを搭載しているらしい
- 真夏のパークでショーパレを屋外撮影というシチュエーションを想定すると、気温35度の昼間に直射日光を浴びながら30分オーバーの撮影となるので条件は厳しそう
- 直射日光が前提だと、本体色は黒より白のカメラの方がいくらか若干良い…のか?
つまり、手ブレ補正を搭載、画素数が少なくて、ベースISOが高い機材がベター、ということで冒頭の機種候補に辿り着いてしまった、という顛末です。
候補機種から絞り込み
センサーサイズと画素数
- フルサイズ Sony ZV-E1
- 35mmフルサイズ (35.6 × 23.8 mm)、動画時: 最大約1010万画素
- APS-C Sony α6700
- APS-Cサイズ (23.3 × 15.5 mm)、動画時: 最大約1990万画素
- MFT Panasonic G9 Pro II
- 4/3型Live MOS センサー(PanasonicのLUMIX公式アカウントによると17.4mm × 13.00mm)、カメラ有効画素数:2521万画素
今回候補に挙げた機種だけで見ると、面白いくらいセンサーサイズが小さいカメラの方が画素数が増えていますね。 つまり、センサーの純粋な性能は無視して単純に画素サイズだけを考慮すると、フルサイズで画素数が少ないZV-E1が良さそうに思えます。
デュアルベースISO
- フルサイズ Sony ZV-E1
- 公式には記載がないが検索した感じだと対応していて、プロファイル毎に値が異なるらしい、S-Log3ならFX3と同様のISO 800とISO 12800とされている
- 他のプロファイルだと高感度側のISOは1000~2000くらい
- にしても、ISO 12800がノイズ少ない状態で撮影可能です、って…
- ただしS-Log3とやらはLUTなるものをあてて色を設定するという編集が必須らしいので、撮ってすぐにアップロードという用途には向かない様子、昼間は他のプロファイルを利用して夜のショーパレだけ高感度な設定を利用する手もあるのかも
- APS-C Sony α6700
- 公式には記載がないが検索した感じだと対応していて、プロファイル毎に値が異なるらしい、S-Log3ならFX30と同様のISO 800とISO 2500とされている
- 他のプロファイルだと高感度側のISOは200~400くらい
- MFT Panasonic G9 Pro II
- 記載なし、対応していないっぽい、ベースISOは100~500くらい
- ダイナミックレンジブーストとやらは気になるが、単純に暗所性能が向上というものではなさそう
昼間はNDフィルターで暗くする前提で考えたらZV-E1がここも有利でしょうか。
レンズ
- フルサイズ Sony ZV-E1
- α Eマウントのフルサイズ対応を利用、サードパーティもあるのでバリエーションは充分か
- 手ブレ補正の協調動作に期待するならSONYから選択すべきだが、SONYのレンズでも対応レンズは極めて少ない
- F2.8の望遠とかで探すと他よりやはり高いが驚くほどの差はない、むしろ重いという点が問題になるかも知れない
- 4K動画撮影時はAPS-Cモードは無効らしいので、4K動画が前提ならレンズはフルサイズ一択
- APS-C Sony α6700
- α EマウントのAPS-C対応を利用、価格と重量を無視するならフルサイズ対応も利用可能、サードパーティもあるのでバリエーションは充分か
- APS-Cレンズはフルサイズよりは確実に安価、特にサードパーティの選択肢が豊富なので安価に見える
- 手ブレ補正の協調動作はしないので、前向きに考えるなら容赦なくサードパーティのレンズを選択出来る
- MFT Panasonic G9 Pro II
- MFTマウントを利用、基本的にPanasonicとOMのカメラメーカーから選ぶ感じだがバリエーションは充分か、ただし広角側の選択肢は少ない
- 手ブレ補正の協調動作を考慮するとPanasonicから選択すべきか、幸いなことに標準ズーム域でも手ブレ補正対応機種が多い
- F2.8級のズームレンズとしては若干安価…という気がしないでもない
一般論で『レンズの価格はフルサイズ>APS-C>MFT』という話を見かけますが、言うほどの差はないような気もします。 確かに望遠域になってくると大きいセンサーサイズに対応したレンズの方が高価になる、という傾向は見えなくもないですが、結局はレンズのスペックとメーカー次第(サードパーティは安価)という気はします。 とは言え重量差は確実に大きいようなので、望遠域をメインに考えると軽量でやや安価なMFTが優位、APS-Cはバランス良く安価なサードパーティ製も選択肢が潤沢という気はしますね。
重量で見たらMFTが優位、コストで見たらサードパーティの選択肢も豊富なAPS-Cが優位でしょうかね。 とは言え、マウントの将来性を考慮すると、ほぼメーカー純正しかないMFTはリスク高め、EマウントもAPS-Cは本体のバリエーションが少ない気もしてくるのでやや不安もありますか。
その他の機能
細かく見ていけば手ブレ補正とか、AF性能は違いがあるのだとは思いますが、結局ここは使ってみないと判らないという側面が大きいという判断です。 Web上での評判は色々ありますが、明確に計測する指標がはっきりしないのであくまでも参考情報ですよね。
価格
- フルサイズ Sony ZV-E1 →レンズ込みでハバグラ2.5泊級
- 初手で買うレンズとしては、少し古いが24-105mmで手ブレ補正が協調動作するFE 24-105mm F4 G OSS を想定、望遠側は諦めか
- APS-C Sony α6700 → レンズ込みでハバグラ1.5泊弱、ジンバル込みだとハバグラ2泊弱
- 初手で買うレンズとしては安価なサードパーティを優先、F値はさておき高倍率ズームのTAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDか、F2.8を優先してTAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDを想定
- MFT Panasonic G9 Pro II → レンズ込みでハバグラ2泊弱
- 初手で買うレンズとしては、カメラに合わせてPanasonicから選定して、F値はさておき高倍率ズームのLUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6Ⅱ ASPH. / POWER O.I.S.を想定
- F2.8にこだわるなら、Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-35mm / F2.8 ASPH. / POWER O.I.S.と、望遠側にPanasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.辺りか
- いずれもDual I.S. 2の協調動作による手ブレ補正の対象レンズなので、カメラ本体とメーカーを合わせるメリットはある
まず、本体がZV-E1は高くてレンズももちろん高価ですね。 APS-Cだとかなり安価に構成できそうですが、いまひとつ特徴に欠ける気はします。 MFTは本体もそこそこ高価で、サードパーティから選べないレンズ価格もしっかりとAPS-Cを超えてきますね。
ハバグラ写真から必要な焦点距離を推定
センサーサイズの説明とかでよく見かける写真に枠を付けて画角を説明する画像を生成してみました。 手元にカメラもレンズも写真もないので、以前ハバグラからiPhone12Proで撮影したハーバー写真をベースに考察してみます。
- ひとまずハバグラからハーバーグリーティングを撮影する状況において、最も遠い場所である船の出入り口ポイントを想定
- iPhone12Proの標準カメラなので、焦点距離は換算26mm
- これをベースに焦点距離を2倍(52mm相当)、3倍(78mm相当)、4倍(104mm相当)、6倍(156mm相当)、8倍(208mm相当)、12倍(312mm相当)の枠を配置
- 焦点距離は換算後の数値を想定しているので、APS-Cなら1.5倍、MFTなら2倍した後の値をイメージ
- ちなみに枠のサイズや配置はフリーハンドなので多少の誤差あり
- ただし、画像は静止画なので、実際の4K画角とは異なる点はあるので、あくまでもサイズの参考程度まで
- 本当はハーバーグリーティング中の撮影画像が複数あれば良かったが、手元に動画しかなかったのでそういう面でも参考まで
- 港内に入ってくる際のハーバーグリーティング船の長さは、この位置から見ると概ね橋の下の黒いアーチ穴より少し小さいくらい
またそれぞれの画像を切り出して同じサイズに拡大縮小した画像も作成してみました。
52mm相当
78mm相当
104mm相当
156mm相当
208mm相当
312mm相当
撮影する際にズームしながら動画を撮影する
港内に入ってくる辺りで200mm~300mmくらいのレンズがあれば、概ね船全体を収めるくらいの画角になりそうでしょうか。 200mmだとやや余白がありそうですが、300mmだと船の動きをかなり正確に追いかけないとフレームアウトしてしまいそうな気もしますね。
ただし、そのまま200mmとか300mmで撮影していると船が手前側に来た際にはかなりアップになってしまうので、船全体というよりは船上のキャラクターをアップで撮るような距離感かも知れません。 また特にリド側を通る際はほぼ真後ろ(時計回り時)から撮ることになるので、横画面だと縦の長さが足りなくなる可能性もありそうですね。
とすると、やはり手前に来たら画角を変えて、70~100mmくらいまで引けば割と船全体を収めるくらいの感覚で撮影出来そうな気はします。
撮影する際にズーム操作なしで動画を撮影する
ズームしない場合は、あまり望遠側にしてしまうと、手前に来た際の撮影がかなり苦しくなりそうなので、遠くはそれなりに遠く、近くはそれなりに近く見えるくらいの画角がベターでしょうか? iPhoneの26mmだと全景過ぎますし、50mm辺りでもまだ広角すぎる感じがしますか。 とすると、70~100mm辺りが何となく無難な気がしてきます。 手前に来たら少しキャラクターに寄る前提なら150mmとかでも良いのかも知れませんが。
その他の留意事項
何となく不安な点です。 動画撮影が前提なので、静止画とは異なる留意事項もありそうな気はします。
- あまり望遠すぎる(焦点距離が大きいレンズ)と船を追いかけるのが難しい
- 遠くを撮影している時は少し向きを変えただけで大きく移動してしまう
- 近くを撮影する際は船を追いかけるのにかなり速く向きを変える必要がある
- 画角が狭いので、船が少し移動しただけでフレームアウトしてしまう
- 恐らく手ブレせずにズーム操作するのは困難
- 特にジンバル利用との相性も悪そう
- 電動ズームを利用するという手はあるが、レンズの選択肢がかなり制限される
- 強めの手ブレ補正を利用する場合はクロップされるので、少し望遠側になる
- レンズ選定時にはその辺も計算にいれる必要がありそう
- 画像はハバグラからの撮影が前提なので、パーク内だと船が近くに来たらかなり広角側も必要になりそう
- とりあえず、選定前にiPhoneのデジタルズームを併用して画角を確認しておくと安心かも知れない
調査中に候補に挙がった機種へのアフィリエイトリンク
中の人が調査中に購入候補としていた機種群です。 いくつかは店頭で触ってみたりもしましたが、中の人はあくまでもカメラ素人なので過度な期待は禁物です。
なお、楽天の価格比較ページへのアフィリエイトリンクなので、その手の話が嫌いな方は踏まないようにご注意ください。
最終候補:本体
- SONY ZV-E1
- フルサイズ、暗所性能と軽さに期待、ただし高いのと熱対策が悩みどころか
- SONY α6700
- APS-C、諸々と価格と性能のバランスが良さそう、細かく調査しなければ中の人は多分これを買ったと思う
- Panasonic G9 Pro II
- MFT、割りと動画向きっぽいらしく手ブレ補正に期待、MFTでもちゃんとに高くて重い
その他の候補機種:本体
- CANON EOS R10
- APS-C、派手にクロップされそうながら4K 60Pが撮影可能らしい、手ブレ補正なし、4K 60Pとしては抜群に安価なのでRFマウントのレンズ資産があるなら最初の一歩としては良さそうか
- CANON EOS R8
- フルサイズ、手ブレ補正なし、RFマウントのフルサイズ対応レンズがそもそも少ない
- CANON EOS R7
- APS-C、手ブレ補正あり、RFマウント、価格帯としてはα6700とぶつかる
- SONY α7SⅢ
- フルサイズ、手ブレ補正あり、Eマウント、センサーがZV-E1と同じらしいがAI AFの世代が少し古い、価格がグランドシャトーのグランドルーム級
- SONY FX3
- フルサイズ、基本が動画メインの機材で冷却ファン付き、手ブレ補正あり、Eマウント、これもセンサーがZV-E1と同じらしいがAI AFの世代が少し古い、価格がグランドシャトーのグランドルーム級
- SONY FX30
- APS-C、基本が動画メインの機材で冷却ファン付き、手ブレ補正あり、Eマウント、こちらはセンサーがα6700と同じらしいがAI AFの世代が少し古い、価格はα6700より少し上
最終候補:レンズ
- SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
- Eマウント、フルサイズ、24mmからのレンズながら手ブレ補正あり、ZV-E1と手ブレ補正が協調動作するらしい、663g
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 DiIII-A VC VXD (Model B061S)
- Eマウント、APS-C、手ブレ補正あり、F値はさておき換算27-450mmなのでズーム可能な距離としてはハーバーショーもカバー可能か、620g
- TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)
- Eマウント、APS-C、手ブレ補正あり、換算26-105mmなのでハーバーショーはやや厳しいが、F2.8でこの価格は魅力的、525g
- Panasonic LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6Ⅱ ASPH. / POWER O.I.S.
- MFT、手ブレ補正あり、F値はさておき換算28-280mmなのでハーバーショーも概ねカバー可能か、約265gという軽さはMFTの強み
- Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-35mm / F2.8 ASPH. / POWER O.I.S.
- MFT、手ブレ補正あり、F2.8で換算24-70mmなのでハーバーショーは厳しいか、約306g
- Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.
- MFT、手ブレ補正あり、F2.8で換算70-200mmなので概ねハーバーショーもカバー可能か、約360g
その他の候補機種:レンズ
- CANON RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
- キヤノンRFマウント、APS-C、とにかくバリエーションが少ないので換算27-225mmの便利な高倍率ズームだけで良さそうか
- CANON RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- キヤノンRFマウント、フルサイズ、とにかくバリエーションが少ないので便利な高倍率ズームだけで良さそうか、案外APS-Cでも換算36-360mmとして利用する手はあるかも
- F2.8やF4のレンズにしようとすると価格が跳ね上がる、サードパーティから色々と出てくれば様子は変わるのかも知れないが、現状では割高感が強い
- TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (Model A065)
- Eマウント、フルサイズ、手ブレ補正あり、サードパーティでF2.8にしては比較的安価か、望遠側が180mmまでではあるがハーバーショー向け候補、855g
- SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II SEL70200G2
- Eマウント、フルサイズ、手ブレ補正ありでZV-E1と協調動作の対象、200mmまでの望遠でF4とは言えSONY製なのでしっかり高価、794gは比較的軽量
- SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II SEL70200GM2
- Eマウント、フルサイズ、手ブレ補正ありでZV-E1と協調動作の対象、200mmまでの望遠でF2.8になるとかなり高価、1045g
- SONY FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G
- Eマウント、フルサイズ、手ブレ補正あり、F値はさておき300mmまでの望遠はハーバーショーをカバー、発売からかなり経過しているので中古だとかなり割安、854g
- SONY E PZ 18-105mm F4 G OSS SELP18105G
- Eマウント、APS-C、手ブレ補正あり、F4で換算27-157mm、発売時期はかなり前のレンズではあるが電動ズーム対応で動画には都合が良さそう、427g